LINEMOミニプランには絶対に手を出すな！コスパ最悪の罠プラン

LINEMOミニプランとスマホプラン

LINEMOには新登場の『ミニプラン』と、従来の『スマホプラン』の2種類の料金プランがあります。
まずは、2つの料金プランを下の表で比較してみましょう。

料金が安いぶん、月々のデータ量などがスマホプランに比べて制限されます。
特に赤字の部分に着目すると、かなりコストパフォーマンスが悪いといえます。

それではミニプランのコスパの悪さについて1つずつ検証していきましょう。

ミニプランのデータ容量は月々 3GB で繰り越しはできません。
では、同じ 3GB で他社の料金プランと比較してみましょう。

月々3GBならミニプランより料金の安いプランがあります。
特に、同じソフトバンク回線を使った NUROモバイルなら約200円も安いです。

また、他社では余ったデータ量を翌月に繰り越せる『データ繰越し』が基本。
繰り越しができないミニプランはこの時点で不利です。

では次に、同じ月額料金 990円で他社と比較してみます。

月額 990円なら NUROモバイルでは 5GB まで利用できます。
ソフトバンク回線にこだわるなら、LINEMO のミニプランより NUROモバイルを選んだ方がコスパが高いです。

ミニプランでデータ容量の 3GB を使い切ると、通信速度が 300kbps に制限されます。
300kbps は LINE のメッセージのやり取りや音楽のストリーミング再生くらいは可能な速度ですが、アプリや動画のダウンロードは絶望的に遅く、動画のストリーミング再生は不可能です。

では、データ量超過後の通信速度についても他社と比較してみましょう。

この料金帯で制限後の速度 300kbps というのは他社と比較しても速い部類です。
問題は『速度切替え』機能が実装されているかどうかです。

『速度切替え』とは、ユーザーが自由に高速データ通信と制限時と同じ低速通信を切り替えられる機能のこと。
低速通信時では月々のデータ容量を消費しません。

この機能があると、通常は低速通信で使用し、動画を見るときだけ高速通信に切り替えてデータ容量を節約するという使い方ができます。
月々 3GB という小容量プランでは、この『速度切替え』ができるか否かはかなり重要です。

LINEMO では速度切替えは利用できません。
代わりに LINEギガフリーで LINE の利用ではデータ量を消費しません。
とはいえ、LINE 以外のデータ通信ではしっかりとデータ量を削られます。

ミニプランでは、『LINEスタンププレミアムポイントバックキャンペーン』と『PayPayボーナスあげちゃうキャンペーン』は対象外です。
特に他社からの乗り換え時に適用される『PayPayボーナスあげちゃうキャンペーン』が対象外ということで、ミニプランへの乗り換えに旨味はほとんどありません。

以上より、LINEMO のミニプランを選ぶメリットはほとんどありませんが、あえて挙げるなら次の2点でしょう。

LINEMO のモバイルデータ回線はソフトバンクのキャリア回線です。
キャリア回線ならではの通信品質と混雑時の速度低下が少ないのがメリットです。

特に格安SIMでは混雑時間帯の速度低下が顕著なので、この点については LINEMO が優位です。

LINEMO では LINE アプリでのトークや音声通話・ビデオ通話のデータを消費しません。
普段から LINE をよく使うユーザーにはメリットといえます。

ただし、そもそも LINE 自体がそれほどデータ量を消費するサービスではありません。
また LINE のサービスでも、トークでの位置情報の共有・Liveの利用、スタンプショップの利用、ニュース記事の閲覧など LINEギガフリーの対象にならないものもあります。

LINEギガフリーの恩恵をまともに受けられるのは、比較的データ量の多いビデオ通話を頻繁に使うユーザーだけです。

以上、LINEMO ミニプランのコスパの悪さを紹介しました。
いくつかのメリットも併せて紹介しましたが、ぶっちゃけ選ぶ価値はないプランだと断言します。

どうしても LINEMO を選ぶなら、ミニプランよりも上位のスマホプランを強く推します。
月額 2,728円で 20GB のデータ容量、容量を使い切っても 1Mbps という日常生活に不便のない速度で利用できる良プランです。

990円という料金帯が譲れないなら、他社の格安SIMを推奨します。
ソフトバンク回線にこだわるなら NUROモバイル、LINEMO にはない速度切替えやデータシェアを使いたいなら IIJmio がオススメです。