今の時代、長距離ドライブの必需品といえばモバイル Wi-Fiルーター です。
Fire TV Stick や Nintendoスイッチ などを車の中でもインターネットに繋いで楽しむことができます。
古いスマホやタブレットパソコンをカーナビ代わりにする人も増えていて、車内でインターネットが使えることは当たり前になってきています。
そこで、この記事では車の中に簡単にネット環境をつくれるオススメの Wi-Fiルーター を紹介します。
車載可能な Wi-Fi ルーターの条件
車で使うのに適した Wi-Fiルーター は、
- 小型で
- バッテリー式でないもの
が望ましいです。
グローブボックスやセンターコンソールボックス内に収まる小型サイズなら、狭い車内でも邪魔になりません。
また、バッテリー式では電源を OFF にし忘れて車から降りてしまうと、いつの間にか充電が空っぽになんてことがあります。
エンジンの ON/OFF に連動して自動で電源が ON/OFF してくれるものが理想です。
車載にピッタリな Wi-Fi ルーター
DCT-WR100D
パイオニアの車載専用Wi-Fiルーター DCT-WR100D は、ドコモの車用データ通信サービス「docomo in Car Connect」に対応した唯一のモバイル端末です。
docomo in Car Connect は、1ヶ月あたり 1,100円(1年契約の場合)で高速データ通信が使い放題になる神プラン。
2021年現在、最もコストパフォーマンスの高いモバイルWi-Fiルーターです。
欠点は走行中しか使えない(停車中は時間制限あり)ことと、本体価格が少々高い(定価で2万オーバー)ということ。
本体価格も考慮した実質のコストは、2年間で1ヶ月あたり 2,000円 ちょっとになるでしょう。
docomo in Car Connect は1日単位または1ヶ月単位でも契約できるので、利用頻度に合わせて契約することで料金を抑えることができます。
また、DCT-WR100D 本体を Amazon などのインターネット通販で安く購入することでコストダウンができます。
PIX-MT100
ピクセラの PIX-MT100 はスティック型のモバイルルーターで、車の USB 充電ポートに直接挿して使います。
車に USB ポートがない場合は、シガーソケット用のスマホ充電アダプタでももちろんOKです。
電源が USB なので、車内はもちろん車外でも使うことができます。
パイオニアの DCT-WR100D と違い、走行中しか使えないという制限がありません。
SIMフリーでドコモの回線網に対応しているので、格安SIMでの運用が可能。
ピクセラモバイル なら PIX-MT100 の購入と合わせて契約すれば、月額 1,598円で高速データ通信が使い放題になります。
ただし、ピクセラモバイルの場合は3日間で3GB以上使うと速度制限をくらうので注意。
FS030W
富士ソフトの FS030W は一般的なバッテリータイプのモバイルルーターです。
バッテリーが着脱式で、バッテリーを外してUSBからの給電だけで使用することができます。(ただしメーカー非公式な使用法)
SIMフリーで、ドコモのほかにauやソフトバンク の回線でも通信ができるキャリアフリー機です。
もちろん格安SIMも使えます。
オプションのクレードルを装着して有線化することも可能。
Wi-Fi に対応していないパソコンなどをインターネットにつなげられるので、データ使い放題SIMを挿して自宅と車のWi-Fiをこれ1台にまとめることができます。
Wi-Fiルーターに最適な格安SIM
今回紹介したうち PIX-MT100 と FS030W の2機種はSIMフリーなので、格安SIM を挿して通信料金を節約することができます。
mineo(マイネオ)
mineo(マイネオ)は20GBのデータ容量を月々1,925円という低料金で利用できます。
また「パケット放題」オプションをつけることで、500kbps の低速通信が使い放題になります。
低速でも 500kbps なら、カーナビアプリや音楽や動画(低画質)のストリーミング視聴のような車内でネットを使う用途には十分な速度です。
おすすめは、シングルタイプ 1GB(月額880円)と パケット放題(月額385円)の組み合わせ。
合計 1,265円/月 でデータ使い放題の車載Wi-Fiができます。
Dプラン(ドコモ回線)を選んでおけば、PIX-MT100 と FS030W どちらにも使えます。
FUJI WiFi
ソフトバンク回線も使える FS030W なら FUJI WiFi との相性がバツグン。
月々100GBの大容量プランが月額4,290円です。
FS030W と FUJI WiFi の組み合わせは一人暮らしにオススメ。
自宅と車のインターネットを1台にまとめられます。
IIJmio
複数のSIMでデータ容量を分け合える IIJmio は、車が2台以上あるファミリー向け。
データ専用SIMは月々 20G Bのデータ容量で月額 1,958円 とリーズナブルです。
IIJmio を選ぶなら、家族のスマホと車載ルーターを IIJmio にまとめてしまうのが最もお得な使い方。
車載用を低容量(2GBで748円/月)にしておいて、スマホ側のデータ容量とシェアすればムダがなくなります。
データ量が足りなければ、スマホ側の容量を増やせばOKです。
※ データシェアは2021年6月に実装予定
まとめ
今回紹介した4機種の比較と、それぞれのよい点・残念な点をまとめました。
あなたに最適な車載Wi-Fiはどれかな?
DCT-WR100D | PIX-MT100 | FS030W | |
---|---|---|---|
大きさ(mm) | 91.5 × 16 × 44.5 | 92.9 × 34.1 × 14 | 74 × 74 × 17.3 |
ネットワーク | LTE | LTE | LTE/3G |
キャリア網 | ドコモ | ドコモ | ドコモ/au/ソフトバンク |
通信速度 | 下り:150Mbps 上り:50Mbps | 下り:150Mbps 上り:50Mbps | 下り:150Mbps 上り:50Mbps |
SIMサイズ | nanoSIM | マイクロSIM | マイクロSIM |
SIMフリー | × | 〇 | 〇 |
電源 | シガーソケット | USB | USB/バッテリー (USBでの作動は非公式) |
本体価格 | 27,500円 | 14,800円 | オープン |
パイオニア DCT-WR100D
よいところ
- 車載専用設計
- 高速データ通信が定額で使い放題
- しかも通信料が安い
残念なところ
- 走行中しか使えない
- 本体価格が高額
ピクセラ PIX-MT100
よいところ
- 小さい
- 格安SIMが使える
残念なところ
- 格安SIMはドコモ網だけ
- 本体価格がちょっと高い
富士ソフト FS030W
よいところ
- 全キャリア網対応
- 格安SIMも使える
残念なところ
- USB電源からの作動はメーカー非公式
コメント